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総務省の登録修理業者とは?制度の仕組みと確認方法

公開日 / スマホリック編集部

スマホ修理店の店頭やWebサイトで「総務省登録修理業者」という表示を見かけたことはありませんか。これは、電波法などに基づいて総務大臣の登録を受けた修理業者であることを示すものです。この記事では、制度ができた背景や登録の基準、技適マークとの関係、登録業者かどうかを確かめる方法を解説します。

登録修理業者制度とは

登録修理業者制度は、メーカー以外の修理業者が行うスマートフォンなどの修理について、修理の箇所や方法が適正で、修理後の端末が技術基準に適合していることを修理業者自らが確認できる場合に、総務大臣の登録を受けられるようにした制度です。

携帯電話端末は、電波法の適用を受ける無線設備であると同時に、電気通信事業法の適用を受ける端末機器でもあります。そのため制度は2つの法律それぞれに設けられており、いずれも2015年(平成27年)4月1日から施行されています。登録修理業者として修理を行う事業者は、両方の法律について登録の手続きを行うよう求められています。

制度ができた背景

総務省によると、携帯電話の修理は製造業者に依頼するのが一般的でしたが、スマートフォンの急速な普及にともない、製造業者以外の第三者が修理や部品交換を行う例が見られるようになりました。その一方で、第三者が修理した端末の性能が、電波法で定める技術基準に適合するかどうか不明確になる点が懸念されていました。こうした背景から、適正な修理を行う業者を登録する仕組みが導入されました。

登録の基準と登録修理業者の義務

電波法と総務省令(登録修理業者規則)では、登録の基準として主に次のような点が定められています。

  • 修理する箇所が、ディスプレイ(表示装置)、フレーム、マイク、スピーカー、カメラ、操作ボタン、コネクタ、バイブレータ、電池など、電波の質に影響を与えるおそれの少ない箇所であること
  • 同等の部品を用いる修理により、技術基準に適合しない電波が発射されないものであること
  • 修理方法書に記載された、修理が必要な箇所ごとの手順に従って修理すること
  • 修理した端末の測定などにより、技術基準に適合していることを確認できること

登録を受けた修理業者には、次のような義務があります。

  • 修理方法書に従って、修理と修理後の確認を行う
  • 修理と修理の確認の記録を作成し、10年間保存する
  • 修理した端末に、登録修理業者が修理したことを示す表示を付ける

さらに電気通信事業法側の基準では、修理の手順において、端末に記録された情報の漏えいを防ぐための措置など、情報の管理や取り扱いの方法が明らかになっていることも求められています。総務大臣は、義務に違反した登録修理業者に改善を命じたり、報告の徴収や立入検査を行ったりできます。

登録は修理する機種ごとに行われます。登録されていない機種の修理は「登録修理業者制度に基づかない修理」になるため、持ち込む機種と修理箇所が登録の範囲に含まれているかも確認しておくと安心です。

技適マークとの関係

技適マークは、電波法令で定める技術基準に適合している無線機であることを証明するマークです。スマートフォンでは、設定画面などで表示する機種が多くなっています。携帯電話・スマートフォンの利用には無線局の免許が必要ですが、携帯電話事業者が包括的に免許を取得しているため、利用者は販売店で手続きをするだけで利用できる仕組みになっています。

登録修理業者が修理方法書に従って修理と確認を行った端末は、修理後も技術基準に適合していることを登録修理業者自らが確認しているため、もともと付いていた技適マークを引き続き表示できると定められています。

一方、総務省は、技適マークが付いた無線機を改造すると技術基準適合証明の効力がなくなり、技適マークを除去しなければならないとしています。修理によって端末の無線設備としての性能が変わってしまった場合は、修理ではなく改造(変更の工事)にあたるとされています。

項目登録修理業者による修理登録のない修理
技術基準への適合確認修理方法書に従い、修理後に確認することが義務付けられている制度上の確認の仕組みがない
技適マーク修理後も引き続き表示できる修理で性能が変われば改造にあたり、表示の除去が必要
修理の記録10年間の保存義務がある制度上の保存義務はない
修理済みの表示「登録修理」と登録番号を表示する登録番号を表示することは法律で禁じられている

なぜ登録修理業者を選ぶべきなのか

登録修理業者を選ぶ一番のメリットは、修理の方法や修理後の確認について、国が定めた基準に沿った体制が整っていることを確かめられる点です。

  • 修理後の端末が技術基準に適合していることが確認される
  • 修理方法書に沿った手順で作業が行われる
  • 修理と確認の記録が10年間保存される
  • 端末内の情報の漏えいを防ぐ措置など、情報の取り扱い方法が明らかにされている

ただし、登録はあくまで修理の方法や確認の体制に関するものです。料金や修理後の保証、使用する部品の種類は店舗ごとに異なるため、あわせて確認しましょう。詳しくは失敗しないスマホ修理店の選び方をご覧ください。

また、登録修理業者による修理であっても、メーカーの正規修理とは別の扱いです。メーカー保証やAppleCareへの影響については正規修理と非正規修理の違いで解説しています。

登録修理業者かどうかを確認する方法

  1. 総務省の電波利用ホームページにある「登録修理業者リスト検索」で調べる。修理業者名、登録番号、事業所の所在地、機種(技術基準適合証明等の番号など)、修理の箇所などの条件で検索できます
  2. 店舗やWebサイトに掲示されている登録番号を確認する。電波法に基づく登録番号は「R」と6桁の数字で、電気通信事業法に基づく登録も受けている場合は「T」と6桁の番号も付されます
  3. 修理後の端末に付けられた「登録修理 R123456」のような表示を確認する(数字は例です)
  4. 受付時に、持ち込む機種と修理箇所が登録の範囲に含まれているかを尋ねる

総務省の検索ページでは、検索条件として登録の区分(有効・廃止・取消)も選べるため、現在も登録が有効かどうかをあわせて確認できます。

総務省は、登録修理業者以外の者が登録番号を表示することは法律で禁じられているとしています。また登録修理業者に対しては、修理の受付時に登録している修理の内容を明示するなどして、利用者に誤解を与えないよう留意することを求めています。

登録修理業者のスマホ修理店を探す

スマホリックに掲載している全国のスマホ修理店は、すべて総務省の登録修理業者です。都道府県から探すや駅から探すで近くの店舗を探せるほか、全国の店舗一覧からも確認できます。

よくある質問

登録修理業者に修理してもらえば、メーカー保証は続きますか?
登録修理業者制度は電波法などに基づく制度で、メーカー保証とは別のものです。メーカー以外による修理が保証にどう影響するかは、各メーカーの保証規定によります。保証期間内の場合は、修理前にメーカーの規定を確認しましょう。
登録修理業者でない店で修理すると違法になりますか?
登録は、基準を満たした修理業者が総務大臣の登録を受けられる仕組みで、登録のない業者による修理がそれだけで違法になるわけではありません。ただし、修理後の端末が技術基準に適合しているかを確認する制度上の仕組みはありません。また、修理によって端末の性能が変わった場合は改造にあたり、技適マークの表示を除去しなければならないとされています。
登録番号はどこで確認できますか?
店舗の掲示やWebサイトのほか、総務省の電波利用ホームページにある「登録修理業者リスト検索」で、業者名や登録番号、所在地などから調べられます。電波法に基づく登録番号は「R」と6桁の数字で表されます。
登録修理業者ならどんな機種でも修理できますか?
いいえ。登録は修理する機種ごとに行われるため、登録の範囲外の機種の修理は、登録修理業者制度に基づかない修理になります。持ち込む機種が登録の対象かどうかは、店舗に確認するか、総務省の検索ページで調べられます。

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