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スマホの正規修理と非正規修理の違い|保証・部品・データを比較

公開日 / スマホリック編集部

スマホが壊れたとき、Apple StoreやApple正規サービスプロバイダ、メーカーの窓口に出す「正規修理」と、街の修理店に持ち込む「非正規修理」のどちらを選ぶかで迷う人は少なくありません。この記事では、両者の違いを費用の傾向・修理時間・データの扱い・保証への影響・部品の5つの観点から整理し、状況別の選び方を紹介します。

正規修理と非正規修理とは

正規修理とは、メーカー自身、またはメーカーの認定を受けた事業者が行う修理です。iPhoneの場合は、Apple Store(Genius Bar)、Apple正規サービスプロバイダへの持ち込み、Appleリペアセンターへの配送修理が該当します。Androidスマホでは、メーカーの修理窓口のほか、キャリア(通信事業者)で購入した機種なら各キャリアの故障受付が主な窓口になります。

非正規修理は、メーカーの認定を受けていない独立した修理店、いわゆる街のスマホ修理店による修理です。店舗によっては予約なしで受け付けたり、その日のうちに作業したりと、手軽に利用できる点が特徴です。

「非正規」は違法という意味ではありません。総務省には、一定の基準を満たした修理業者を登録する「登録修理業者制度」があり、スマホリックに掲載している店舗はすべて総務省の登録修理業者です。制度の詳細は総務省の登録修理業者とはで解説しています。

なおAppleには、Apple正規サービスプロバイダとは別に、Appleから純正部品や診断ツールなどの提供を受けて保証対象外の修理を行う「独立系修理プロバイダ」という枠組みもあります。Appleの「修理プロバイダの確認」ページで、店舗がどちらに該当するかを調べられます。

正規修理と非正規修理の比較

項目正規修理(Apple・メーカーなど)非正規修理(街の修理店)
費用の傾向保証やAppleCare+などの補償が使えれば自己負担を抑えやすい。対象外なら所定の有償修理店舗ごとに料金が異なる。保証対象外の修理では正規修理より抑えられる場合もある
修理時間持ち込みは部品の在庫や混雑状況による。配送修理は往復の配送期間がかかる部品の在庫があれば、来店当日に終わる場合もある
データデータが消去された状態で返却される場合がある画面やバッテリー交換などはデータを残したまま作業できる場合があるが、保証はない
メーカー保証Appleの製品保証やAppleCareの対象として修理される修理部分やそれに起因する損傷はメーカー保証の対象外
修理後の保証Appleは修理日から90日間、または製品保証の残期間のいずれか長いほうを保証期間や範囲は店舗ごとに異なる
部品メーカーの純正部品純正部品・互換部品など店舗によってさまざま

Appleによると、AppleCareプランの保証対象となる修理は、Apple StoreでもApple正規サービスプロバイダでも同じ料金です。一方、保証対象外の修理については、Apple正規サービスプロバイダは料金を独自に設定しています。街の修理店の料金も機種や部品、店舗によって異なるため、最新の料金は各店舗で確認してください。

メーカー保証・AppleCareへの影響

もっとも注意したいのが保証への影響です。Appleの「Apple製品1年限定保証」では、Appleの代理店またはApple正規サービスプロバイダ以外によって実施されたサービスに起因する損傷は、保証の対象外と定められています。AppleCare+の規約でも、Appleまたは正式な権限を有するApple担当者以外によって解体・修理・改造された対象機器の損傷はサービスの対象外とされ、他社製の部品が取り付けられている場合は保証範囲に影響が及ぶ場合があると記載されています。

さらにAppleの修理規約では、Apple以外による修理や交換の履歴がある場合、修理の申し込み時にその旨を申告するよう求めています。その修理に起因して作業中に損傷が生じた場合は、保証やAppleCareの対象であっても追加費用の承認を求められたり、修理されずに返却されたりすることがあるとされています。

  • メーカー保証期間内に、落下や水濡れではない不具合が起きた場合は、まず正規修理を検討する
  • AppleCare+やキャリアの補償サービスに加入している場合は、補償を使ったときの自己負担と比べてから決める
  • 保証期間が終わっていて補償にも加入していない場合は、非正規修理も現実的な選択肢になる

Appleの1年限定保証は、事故や過失による損傷(落下による画面割れなど)や、通常の使用によるバッテリーの劣化には適用されません。「保証期間内だから無料で直る」とは限らない点にも注意しましょう。AppleCare+の規約は改定されることがあるため、最新の内容はご自身の契約書類やAppleのサイトで確認してください。

使われる部品の違い

正規修理ではApple純正部品が使われます。Appleによると、純正部品は製造時のデータを用いて個別にキャリブレーション(調整)されており、修理を完了する際にそのデータが取り込まれる仕組みです。

街の修理店では、店舗によって純正部品、メーカー以外が製造した互換部品など、さまざまな部品が使われます。部品の種類によって品質や料金が異なることもあるため、どの部品を使うのか、部品によって保証の内容が変わるのかを事前に確認しておくと安心です。

iPhoneの「部品と修理の履歴」

iOS 15.2以降のiPhoneでは、修理歴がある場合に「設定」→「一般」→「情報」に「部品と修理の履歴」が表示されます。純正以外の部品に交換された場合などは部品の横に「不明」と表示され、Appleは不明な部品があると下取り価格に影響する場合があると案内しています。なお、特に記載がない限り、これらの表示が出ていてもiPhoneは問題なく使えるとされています。

確認できる部品はモデルによって異なり、iPhone 12以降ではバッテリー、ディスプレイ、ロジックボード、フロントカメラ、バックカメラが対象です。将来の売却や下取りを考えている場合は、この点も判断材料にしましょう。

データの扱いと修理時間の違い

Appleは、Apple StoreやApple正規サービスプロバイダから返却されたデバイスはデータが消去されている場合があるとして、修理前のバックアップを求めています。正規修理では、データが残らない前提で準備しておくのが基本です。

街の修理店では、画面やバッテリーのように、データが保存されている基板に直接手を加えない部品交換であれば、データを残したまま作業できる場合があります。ただし作業中のトラブルでデータが失われる可能性はゼロではないため、どちらを選ぶ場合もバックアップは欠かせません。手順は修理前のバックアップと準備をご覧ください。

時間の面では、Appleの配送修理は送料支払い済みの配送箱で端末を送る方式のため、往復の配送期間がかかります。持ち込み修理や街の修理店は、部品の在庫があればその日のうちに終わる場合もありますが、機種や混雑状況によって変わるため、予約時に所要時間を確認しておきましょう。

どちらを選ぶべき?状況別の目安

正規修理が向いているケース

  • メーカー保証期間内で、落下や水濡れではない不具合が起きた
  • AppleCare+やメーカー・キャリアの補償サービスに加入している
  • 今後もメーカー保証やAppleCareを使い続けたい
  • 純正部品での修理を最優先したい

街の修理店が向いているケース

  • 保証期間が終わっていて、補償サービスにも加入していない
  • 仕事や連絡の都合で、できるだけ早く手元に戻したい
  • データをできるだけ残したまま、画面やバッテリーを交換したい
  • 複数の見積もりを比べてから決めたい

街の修理店を選ぶ場合は、総務省の登録修理業者であるか、修理後の保証や使用する部品の説明があるかを確認すると安心です。選び方のポイントは失敗しないスマホ修理店の選び方にまとめています。

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スマホリックでは、総務省の登録修理業者に登録されたスマホ修理店を全国から探せます。都道府県から探すや駅から探すのほか、iPhone修理に対応する店舗のように機種別にも絞り込めます。

よくある質問

街の修理店で修理するとメーカー保証はなくなりますか?
Appleの1年限定保証では、AppleまたはApple正規サービスプロバイダ以外によるサービスに起因する損傷は保証の対象外とされています。修理した部分やそれが原因の不具合は、メーカー保証を受けられないと考えておきましょう。保証期間内の場合は、修理前にメーカーへ相談するのが確実です。
一度非正規修理をしたiPhoneは、Appleで修理してもらえませんか?
Appleの修理規約では、Apple以外による修理歴がある場合は申し込み時に申告することが求められています。その修理に起因する損傷がある場合は、追加費用の承認を求められたり、修理されずに返却されたりすることがあります。
正規修理と非正規修理、料金はどちらが安いですか?
一概には言えません。保証やAppleCare+などの補償が使える場合は正規修理のほうが自己負担を抑えやすく、補償がない場合は街の修理店のほうが安くなるケースもあります。料金は機種や修理内容、店舗によって異なるため、各店舗で最新の料金を確認してください。
非正規修理は違法ではないのですか?
違法ではありません。総務省は、一定の基準を満たした修理業者を登録する登録修理業者制度を設けており、登録修理業者には修理方法書に従った修理や修理後の確認、記録の保存などが義務付けられています。

参考にした公式情報

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