スマホを落として画面が割れてしまっても、「まだ使えるから」とそのままにしている人は少なくありません。しかし、割れた画面を使い続けると、けがや故障の悪化につながるおそれがあります。この記事では、画面割れを放置するリスクと、修理までにやっておきたい応急処置、修理先の選び方を解説します。
画面割れを放置するリスク
- ガラスの破片で指や顔をけがするおそれがある
- ひびが広がり、タッチ操作が効かない、表示が乱れるなど症状が悪化することがある
- ひびのすき間から水分やほこりが入りやすくなるおそれがあり、防水・防塵性能は期待しにくくなる
- 落下の衝撃で、画面以外の部品やバッテリーが損傷している可能性もある
Appleは、ガラスが割れた状態でiPhoneを使用しないよう案内しており、負傷するおそれがあるとしています。また、iPhoneやバッテリーが損傷したと思われる場合は使用を中止するよう呼びかけています。製品評価技術基盤機構(NITE)も、スマホに搭載されているリチウムイオンバッテリーは外部からの衝撃により事故に至る場合があると注意を促しています。
防水性能についても、Appleは防沫・耐水・防塵性能は永続的に維持されるものではなく、通常の使用でも低下する可能性があると説明しています。画面が割れている状態では、なおさら水回りでの使用は避けましょう。
内部まで損傷している可能性がある症状
表面のガラスが割れているだけでなく、次のような症状がある場合は、内部の表示パネルなどまで損傷している可能性があります。症状が出ている場合は、使い続けずに早めに点検を受けましょう。
- 画面に線が入る、黒や紫のシミのようなものが広がる
- 表示がちらつく、一部が映らない
- タッチしても反応しない、触れていないのに勝手に操作される
- 画面の明るさが極端に暗い、まったく表示されない
修理までの応急処置
- まずデータをバックアップする。表示やタッチ操作が使えるうちに、iCloudやGoogleアカウント、パソコンへのバックアップを済ませておく
- 割れた部分に直接触れないようにする。破片が落ちそうで心配な場合は、修理店に相談のうえ、保護フィルムなどで一時的に覆う方法もある
- ケースに入れて持ち運び、破片がバッグの中に散らばらないようにする
- お風呂やキッチンなど、水回りでの使用を避ける
- 発熱、膨らみ、異臭などの異常がある場合は、充電と使用をすぐに中止する
タッチ操作が効かなくなる前にバックアップしておくことが大切です。画面がまったく反応しなくなっても、以前にiCloudやパソコン、Googleアカウントにとったバックアップがあれば、修理後にデータを復元できます。手順は修理前のバックアップと準備をご覧ください。
修理方法の選び方
画面修理の依頼先は、大きく分けてメーカーなどの正規修理と、街の修理店があります。
| 依頼先 | 向いているケース | 注意点 |
|---|---|---|
| Apple・メーカーの正規修理 | AppleCare+やメーカー・キャリアの補償に加入している。純正部品で直したい | 落下などによる画面割れはメーカー保証の対象外。補償がなければ有償。データが消去された状態で戻る場合がある |
| 街の修理店 | できるだけ早く直したい。補償に加入していない | 使用する部品や修理後の保証は店舗ごとに異なる。修理部分はメーカー保証の対象外になる |
Appleの製品保証は、過失や事故による損傷には適用されません。一方、AppleCare+に加入していれば、落下や液体による損傷の修理を所定のサービス料で受けられます。Androidスマホでも、メーカーやキャリアの補償サービスに加入していれば、自己負担を抑えられることがあります。まずは加入している補償の内容を確認しましょう。
保証や部品の違いについては正規修理と非正規修理の違いで詳しく解説しています。
画面修理にかかる時間の目安
修理時間は、依頼先と部品の在庫状況によって変わります。
- Apple Store・Apple正規サービスプロバイダなどへの持ち込み:予約して来店する。部品の在庫によっては預かり修理になる場合がある
- メーカーの配送修理:端末を送ってから戻るまで、往復の配送期間を含めて日数がかかる
- 街の修理店:部品の在庫があれば、来店当日に修理が終わる場合もある
割れ方によっては、表面のガラスだけでなく内部の表示パネルやほかの部品まで損傷していて、画面交換だけでは直らないこともあります。見積もりの段階で、追加の修理が必要になった場合の連絡や料金の扱いを確認しておくと安心です。
修理に出す前に確認したいこと
- データのバックアップが完了しているか
- 加入している補償サービス(AppleCare+やキャリアの補償など)の有無と内容
- 街の修理店の場合、依頼先が総務省の登録修理業者かどうか
- 使用する部品の種類と、修理後の保証の内容
- パスコードの扱い(修理後の動作確認でロック解除を求められる場合がある)
Apple StoreやApple正規サービスプロバイダに持ち込む場合、Appleは事前に予約が必要かを確認し、運転免許証などの本人確認書類と、できれば購入時のレシートを持参するよう案内しています。また、iPhoneの「部品と修理の履歴」で部品の横に「修理を完了」と表示されている場合は、持ち込む前にその修理を完了しておく必要があるとしています。
修理店選びで確認したいポイントは失敗しないスマホ修理店の選び方にまとめています。
修理後に画面割れを防ぐには
画面を修理した後は、同じトラブルを繰り返さないための対策もしておきましょう。Appleも、iPhoneの表面を傷から保護したい場合はケースやカバーの使用を検討するよう案内しています。
- 画面の縁まで覆うケースやカバーを使う
- 画面保護フィルムを貼る(割れを完全に防げるわけではありません)
- ズボンの後ろポケットや机の端など、落としたり圧力がかかったりしやすい場所に置かない
- 歩きながらの操作や、手がふさがっている状態での操作を避ける
なお、Androidスマホは購入元によってメーカー修理の窓口が異なります。キャリアで購入した機種は、まず契約しているキャリアの補償内容を確認すると、修理先を決めやすくなります。
画面修理ができる店舗を探す
スマホリックに掲載している店舗は、すべて総務省の登録修理業者です。iPhone修理に対応する店舗のほか、都道府県から探す、駅から探すから近くの店舗を探してみてください。
よくある質問
- 画面に小さなひびが入っただけでも修理したほうがいいですか?
- 小さなひびでも、使い続けるうちに広がることがあり、ガラス片でけがをするおそれもあります。Appleはガラスが割れた状態でiPhoneを使用しないよう案内しています。すぐに修理できない場合でも、まずはデータのバックアップを済ませておきましょう。
- 画面割れの修理はメーカー保証の対象になりますか?
- 落下などによる画面割れは事故による損傷にあたるため、Appleの製品保証の対象外です。AppleCare+やキャリア・メーカーの補償サービスに加入していれば、所定の負担額で修理を受けられる場合があります。
- 画面修理でデータは消えますか?
- 画面交換は基板を交換する修理ではないため、データを残したまま作業できる場合があります。ただし修理の内容や依頼先によってはデータが消去された状態で返却されることもあるため、修理前に必ずバックアップをとってください。
- 画面が真っ暗でも修理できますか?
- 画面が表示されないだけで本体は動いている場合もあれば、内部の部品が損傷している場合もあります。修理店で状態を確認してもらい、見積もりを受けてから判断しましょう。