Androidスマホは、Xperia、Google Pixel、Galaxy、AQUOSなどメーカーや機種が多く、修理の窓口や手順も機種や購入元によって異なります。この記事では、メーカー修理と街の修理店の違い、機種ごとの注意点、部品の入手性など、Androidスマホを修理に出す前に知っておきたいポイントを解説します。
まず確認したい「購入元」と修理の窓口
Androidスマホのメーカー修理は、どこで購入したかによって窓口が変わります。
| 購入元 | 主な修理の窓口 |
|---|---|
| ドコモ・au・ソフトバンクなどのキャリア | 契約しているキャリアの故障受付。ソニーやシャープは、キャリアモデルの修理はキャリアに問い合わせるよう案内している |
| メーカー直販や家電量販店などで購入したSIMフリーモデル | メーカーの修理窓口(引き取り・配送修理や店頭修理) |
| 海外で購入したモデル | 国内のメーカー窓口では受け付けられない場合がある。ソニーは海外向けモデルの修理を受け付けていない |
Galaxyのように、キャリアで購入した機種でもメーカーの店頭修理を利用できる場合があります。また購入元にかかわらず、街の修理店に直接持ち込むこともできます。メーカー保証やキャリアの補償サービスの対象かどうかを確認したうえで、依頼先を選びましょう。
メーカー修理と街の修理店の違い
| 項目 | メーカー・キャリアの修理 | 街の修理店 |
|---|---|---|
| 保証・補償 | メーカー保証やキャリアの補償サービスを使える | メーカー保証の対象外。店舗独自の保証がある場合も |
| データ | 修理前の初期化を求められることがある | 部品交換の内容によっては、データを残したまま作業できる場合がある |
| 期間 | 引き取り・配送修理は往復の配送期間がかかる | 部品の在庫があれば当日中に終わる場合もある |
| 部品 | メーカーの純正部品 | 店舗によって部品の種類が異なる |
たとえばソニーは、SIMフリーのXperiaを引き取り修理に出す前に、データのバックアップと本体の初期化を行うよう案内しています。Google Pixelの郵送修理は、Googleによると発送から7〜10営業日を要する一方、認定修理パートナーへの持ち込み修理は、ほとんどがその日のうちに完了するとされています。
ソニーは、分解・改造などがみられる製品は修理を受け付けられないとしています。街の修理店で一度修理した端末は、その後メーカー修理を受けられなくなる可能性がある点に注意しましょう。
機種ごとの注意点
Xperia(ソニー)
SIMフリーモデルはソニーの窓口が、キャリアモデルは各キャリアが修理を受け付けています。ソニーは修理に出す前の準備として、データのバックアップ、おサイフケータイのデータ移行の手続き、画面ロックの解除、本体の初期化(ダウンロードしたeSIMの消去を含む)、SIMカードやmicroSDカードの取り外しなどを案内しています。
Google Pixel
Googleストアの修理サービスから、郵送修理か持ち込み修理を選んで申し込みます。Android 14の2023年12月以降のアップデートを適用し、空き容量が2GB以上あるPixelでは「修理モード」を使えます。修理モードは、修理中に個人データを保護し、修理前後のデータの消去や復元を不要にするための機能ですが、ストレージに影響する部品の交換が必要な場合はデータが削除されます。
Galaxy(Samsung)
Samsungは店頭修理とお預かり修理の2種類を用意しており、購入元によって利用できる窓口が異なります。Android 13以降の機種には「メンテナンスモード」があり、修理などで端末を預ける際に、写真や連絡先、メッセージなどの個人データへのアクセスを制限できます。メンテナンスモード中に作成されたデータやアカウントは、モードの終了時に自動で削除されます。
AQUOS(シャープ)
SIMフリーモデルはシャープが電話やWebで修理を受け付けており、キャリアモデルは各キャリアが窓口です。シャープは、SIMフリーモデルの修理で端末を預かる際にはおサイフケータイのデータを全消去し、修理完了後に利用者自身で残高返還の手続きを行うよう案内しています。おサイフケータイを使っている場合は、修理前に各サービスの手続きを確認しておきましょう。
そのほかの機種
Xiaomi、OPPO、ZenFoneなどほかのメーカーの機種も、修理の窓口や修理前の準備はメーカーや購入元によって異なります。メーカー修理を検討する場合は、各メーカーの公式サポートページで、購入元ごとの窓口や受付の条件を確認しましょう。
部品の入手性と修理できる期間
Androidスマホは機種の種類が多いため、修理に必要な部品の入手しやすさは機種によって異なります。発売から年数がたった機種や、流通量の少ない機種は、街の修理店でも部品が手に入りにくい場合があります。また、機種の構造によって修理の難しさや、対応できる店舗が変わることもあります。
メーカー修理にも期限があります。ソニーは、補修用部品の保有期間が経過した機種について修理受付を終了すると案内しており、機種ごとに受付終了の時期を公表しています。古い機種を修理したい場合は、メーカーの受付状況と、街の修理店で部品を用意できるかの両方を確認しましょう。
来店や申し込みの前に、機種名(できれば型番)と症状を伝えて、対応できるかを確認しておくと安心です。
Androidスマホを修理に出す前の準備
- Googleアカウントにバックアップし、写真や動画はGoogleフォトなどに保存する
- Googleアカウントのユーザー名とパスワードを確認する(初期化後のセットアップで必要になる)
- おサイフケータイや電子マネーの機種変更・故障時の手続きを確認する
- 必要に応じて、Pixelの修理モードやGalaxyのメンテナンスモードを利用する(街の修理店で利用できるかは事前に確認)
- SIMカードやmicroSDカードを取り出す
街の修理店に依頼する場合は、使用する部品や修理後の保証に加えて、防水・防塵性能をうたう機種なら、修理後の防水性能の扱いについても確認しておくと安心です。分解をともなう修理では、もとの防水性能が保たれない可能性があります。
バックアップの手順は修理前のバックアップと準備で詳しく紹介しています。
Androidスマホを修理できる店舗を探す
スマホリックでは、総務省の登録修理業者に登録された店舗を機種別に探せます。Xperia、Google Pixel、Galaxy、AQUOSなどのページや、都道府県から探すをご利用ください。
よくある質問
- キャリアで買ったAndroidスマホはどこで修理できますか?
- メーカー修理を希望する場合は、契約しているキャリアの故障受付が主な窓口です。Galaxyのように、メーカーの店頭修理を利用できる場合もあります。街の修理店に直接持ち込むこともできますが、キャリアの補償サービスを使えるかどうかは、各キャリアの条件を確認しましょう。
- 街の修理店で修理した後、メーカー修理は受けられますか?
- メーカーによっては受け付けてもらえない場合があります。たとえばソニーは、分解・改造などがみられる製品は修理を受け付けられないとしています。保証期間内の場合は、先にメーカーに相談するのが確実です。
- Androidの修理でデータは消えますか?
- メーカー修理では初期化を求められることがあり、ストレージや基板に関わる修理ではデータが消える可能性があります。Pixelの修理モードやGalaxyのメンテナンスモードを使っても、データが残ることが約束されるわけではありません。修理前に必ずバックアップをとりましょう。
- 古い機種でも修理できますか?
- メーカー修理は、補修用部品の保有期間が過ぎると受付が終了することがあります。街の修理店でも部品の入手状況によって対応が分かれるため、機種名と症状を伝えて確認してみましょう。